ブラウザベースのオンライン商談ツール/ウェブ会議ツールを使う場合、ブラウザによって微妙に挙動が異なる場合があります。レイアウトなどの細かな挙動の違いは商談自体に大きな影響を与えませんが、カメラ周り・画面共有周りの挙動は少なからず情報漏洩リスクなどへの影響があります。この記事ではブラウザ毎の差分を比較し、ブラウザベース・ウェブベースのオンライン商談ツールを使う際におすすめのブラウザを紹介します。
結論から言えばGoogle Chrome、あるいはそのオープンソース版であるChromiumをベースにしているMicrosoft Edgeなどがオススメです
オンライン商談をしているとPCの画面を共有して、資料やホームページを参照したり、製品デモをする機会が多くあると思います。
画面共有をする際には、共有の範囲を絞れるブラウザが望ましいです。画面全体を共有すれば、気軽に違うウィンドウを見せられて便利ではありますが、不適切なものまで共有されてしまう恐れがあります。
例えば同僚からの何気ないSlack通知の少し砕けた通知も、お客さまにとって気分を害する表現が含まれていたら商談結果に影響します。別のお客さまの個人情報が一瞬でも映ることがあれば、たとえその場では特に指摘されなかったとしても、その後の商談が途絶えてしまっても不思議ではありません。
この記事では下記の2つの観点からそれぞれのブラウザの挙動の違いを比較します。
Chrome/Edgeは画面共有開始時に、「全画面」「ウィンドウ」「タブ」の三種類から選択することができます。
Chrome/Edgeは共有する対象を選ぶUIが明快でミスは起こりにくい作りになっています。
Safariでは画面共有の範囲が絞れません。全画面表示のみのが可能になっています。
全画面の画面共有操作をしても、画面共有の許可を求められるダイアログが出るため、この点に関してはミスは起こりにくいです。
ただし複数のディスプレイを使っている場合は注意が必要です。Chrome/Edgeとは異なり共有する画面を選択するUIはないため、「画面共有開始時点でSafariのウィンドウが表示されているディスプレイ」が共有されます。この挙動を把握していないと意図しないものを共有してしまうリスクがあるため注意が必要です。
Firefoxは画面共有開始時に、「全画面」「ウィンドウ」の二種類から選択することができます。
FirefoxはChrome/Edgeと比較すると少し分かりいくいUIになっています。
カメラ周りでは、Safariを使うと仮想カメラデバイスが選択肢に現れないといった挙動の違いがあります。バーチャル背景を仮想カメラデバイスで利用している場合には注意が必要です。
この記事ではブラウザベースのオンライン商談ツールを使う際にオススメのブラウザを紹介し、その根拠となる画面共有周り・カメラ周りの挙動について解説しました。
特に画面共有の範囲を絞れないブラウザの場合、情報漏洩のリスクがあるため、範囲を絞れるChrome/Edgeを使うのがおすすめです。操作に気を付けることでミスのリスクを減らすことはできますが、疲れていたり、忙しくなったりするとウッカリ意図しないものを共有してしまう可能性があります。そんなときに備えて、ミスが起こりにくいブラウザを使うことを強くオススメします。
Copyright @2022 All Rights Reserved by MeeFa, Inc.