最近は多くのサイトでチャットサービスを見かけるようになりました。チャットサービスを活用することで、サイトに訪れたお客様が離脱することを防ぐ効果が期待できます。
Shopifyストア向けにも様々な会社がチャットサービスを提供しており、選択肢はたくさんあります。しかしストアの立ち上げ当初はPV数の見積もりも難しく、有料サービスを使ってしまうと想定よりもはるかに大きな出費につながることもあります。また実際に運用してみないと、どんな機能が必要なのかも分かりません。そんな状況で適切なチャットサービスが分からずに困っている方も多いのではないでしょうか?
そんな方には無料で利用できるShopify公式アプリ「Shopify Inbox」がお薦めです。この記事ではShopify Inboxの概要、機能などを紹介していきます。
Shopify Inboxは公式app storeからインストールできます。インストール後は画面の指示に従って有効化するだけで、巷のサイトでよく見かけるチャットボタンがShopifyストアに追加されます。
通常のShopifyアプリと同様に埋め込みアプリの一覧に表示されるため、必要に応じて適宜有効化/無効化ができます。アプリの設定は一般的なアプリ設定とは表示場所が異なり、「販売チャネル」のグループとして表示されるので注意が必要です。
Shopify Inboxにはチャットの基本的な機能が備わっています。
よくある質問とその答えをセットにして登録することで、簡単な自動応答を実現することができます。
2023年12月現在、10個以上のクイック回答を保存できるようですが、下の方の質問は見切れてしまうため、頻度の高い質問は上野方に配置しておく方がよいでしょう。順番はドラッグアンドドロップで簡単に変更できます。
チャット開始前には名字、名前、メールアドレスを入力して頂くことになるので、会話中にお客様がオンラインストアを離れても、ストアオーナーからの回答はメールアドレスに届きます。
このタイミングでマーケティングのオプトインオプションをお客様に提示することも可能で、オプトインオプションの文言もカスタマイズすることができます。
クイック回答とは異なり、メッセージの応答を行うスタッフ向けの機能です。登録しておくことでお客様とのメッセージのやりとり時に使う定型文を登録しておくことができます。
ストアを行われたチャットの分析結果はアプリのダッシュボードに表示されます。例えば応答時間や売上に繋がった会話などがわかるため、ストア運営の改善に役立てることができます。
メッセージが届くと、Shopify Inboxアプリに未読メッセージがある旨の表示がされ、クリックすると専用のウェブアプリが開きます。このウェブアプリでは一般的なチャットサービスと同じようにお客様とのやりとりが可能です。
雷のアイコンをクリックすると、予め登録しておいたクイック返信一覧からワンクリックで返信文章を呼び出すことができます。
メッセージでディスカウントを送信することもできます。お客様にご迷惑をかけした場合などにはあると心強い機能ですね。この他商品リンクや画像なども送ることができます。
複数人でストア運営している場合は誰が回答するか決まらずにお見合いになる場合もあると思います。そんなときは特定のスタッフをアサインしてお見合いを防止することもできます。
モバイル用のInboxアプリも用意されており、iPhone/iPad/Androidデバイスでメッセージの返信をすることもできます。
このブログ記事ではShopify公式のチャットアプリ「Shopify Inbox」を紹介しました。無料で利用できるアプリですが、一般的なサイトのチャットサービスに必要な機能を一通り揃えており、シンプルで使いやすいアプリです。またディスカウント提示といったShopifyならではメッセージ機能があるのも魅力的です。有料のチャットサービスの利用に二の足を踏んでいる方は、まずは無料のInboxからスタートしてみるのも良いのではないでしょうか?