Shopify(ショッピファイ、ショピファイとも呼ぶ)では注文完了などの要所要所でストアから自動的にメールが送られますが、任意のタイミングでメールを送ることはできません。この記事ではShopify FlowとKlaviyoを利用して任意のタイミングで顧客にメールを送信する方法を紹介します。
まずはKlaviyoアプリをインストールしましょう。インストール後は手順に従って初期設定を行い、ダッシュボードに入れる状態にしておきます。
Shopify側の設定を行い、Flowのトリガーイベントが発生したらKlaviyo側のアクションが呼ばれるようにします。ここでは仮に「注文作成 / Order created」のトリガーを利用します。
Klaviyo側で利用できるアクションは2つありますが、「Track an Event」を選択してください。
次に各種設定項目を埋めていきます。
Klaviyoの設定画面で確認できる値を利用します。Klaviyoのダッシュボードの画面右下のアカウント名の箇所をクリックし「Settings」> 「API keys」を順にクリックするとPublic Keyの確認ができます。
イベント名を設定します。
送信先のメールアドレスを設定します。入力欄の右下にある「変数を追加」をクリックすると、トリガー側から渡される変数を参照できます。「Order」> 「Customer」>「email」の順に選択することで、イベント毎に適切なメールアドレスがKlaviyoに渡されることになります。
メールアドレスと同じように変数を設定しましょう。
任意の値をJSON形式でKlaviyo側に渡すことができます。
例えばお客様に対して現在の会員ランクなどの通知をしたい場合には、これまで設定した項目だけでは不十分です。このプロパティを通じて会員ランクをKlaviyo側に渡して、Klaviyo側でその文字列を参照するようなメールを書く必要があります。
ここでは仮に下記のようなプロパティを渡し、後ほどKlaviyo側から呼び出すものとします。
画面右上の「ワークフローをオン」をクリックすると、イベントが発生するたびにFlowが実行されるようになります。以上でShopify側の設定は完了です。
「Flows」> 「Create flow」から新規flowを作成しましょう。
画面右上の「Build your own」をクリックすると、まっさらな状態のFlowを作成することができます。
「Trigger」> 「Your metrics」 > 「Shopify」を選択すると何をトリガーにするか選べます。先ほどShopify側で設定したイベント名が一覧に現れるため、それを選択しましょう。もしも一覧に現れない場合は、一度そのトリガーがShopify側で発行されるようにしてみると良いです。
次はアクションの設定です。画面左側のサイドバーにある「Email」をドラッグ&ドロップでトリガーと接続させてください。
接続後は「Set up email」をクリックすると、メールに関する各種設定を行うことができます。
ここではTemplateから「Create text only email」を選択してプレーンテキストのメールを作成します。
メール編集画面では下記のような画面で文面を設定できます。{{ first_name }}といった二重カッコに囲まれた文字は変数として認識され、渡された変数を参照することができます。
Shopify側でイベントプロパティ等を渡している場合は、{{ event.test }}といった形でピリオドで繋いで参照することができます。
メールの設定が一通り終わったら、フローのステータスを更新します。初期状態では「Draft」になっていますが、「Live」にすることで動作するようになります。即時の設定変更だけでなく、スケジュール動作にも対応しているので必要に応じて使い分けましょう。
Klaviyoからメールが届いていない場合は、フローの画面でヘッダーにある「Show analytics」をクリックしてみましょう。アクションに表示項目が追加され、実際に送られたメール(Delivered)と送られなかったメール(Skipped)の数が確認できます。より詳しい情報を確認したい場合には、「View details」をクリックして別画面で確認ができます。
Recipient Activity > Skippedの順にクリックすると、スキップされたメールの一覧が確認できます。ここからさらにメールアドレスをクリックすると詳細画面の確認ができ、スキップされた理由などを確認することができます。
この記事ではShopify FlowとKlaviyoを使って顧客にメールを送信する手順について紹介しました。カスタマーサポートの参考になれば幸いです。